「ハンバーグ 肉汁 コツ」「ハンバーグ 肉汁 なぜ」「ハンバーグ 肉汁 逃げない」と検索しているあなたは、あの肉汁の正体を知りたいのではないでしょうか。
家で作ると肉汁が出ない。割った瞬間に流れ出すような状態にならない。多くの方が経験することだと思います。
群馬県伊勢崎市にある伊勢崎”唯一”のハンバーグ専門店「ニクノトモシビ」は、牛肉100%でつなぎを使わずに作っています。その仕組みから、肉汁について整理してみます。
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肉汁とは何なのか
まず、肉汁の正体を押さえておきます。
肉汁は、肉に含まれる水分と、加熱によって溶け出した脂が混ざったものです。純粋な水でも、純粋な脂でもありません。
加熱すると、肉のタンパク質が収縮します。その圧力で、内部の水分が押し出されます。同時に脂が溶けて液体になります。この2つが合わさったものが、私たちが肉汁と呼んでいるものです。
つまり、肉汁は肉の中にあらかじめ存在しているわけではありません。加熱の過程で作られるものだということです。
なぜ家では出ないのか
家庭で作ったハンバーグから肉汁が出ない理由は、いくつか考えられます。
ひとつは、焼いている途中で割れてしまうこと。表面に隙間ができれば、そこから流れ出てしまいます。
もうひとつは、焼きすぎです。長く加熱しすぎれば、水分も脂も外に出てしまい、中に残りません。
そして、こねすぎという問題もあります。練りすぎると肉の繊維がつぶれ、水分を保持する構造が崩れます。
つなぎの役割
一般的なハンバーグには、パン粉・卵・牛乳といったつなぎが入ります。
つなぎの役割は、まさに水分の保持です。パン粉が水分を吸い、卵が全体をつなぎ、牛乳が湿り気を与えます。
つまり、つなぎは肉汁を逃がさないための仕組みでもあるということです。家庭のレシピでつなぎが必ず入るのは、失敗しにくくするためでもあります。
つなぎを使わないとどうなるか
ニクノトモシビのハンバーグは牛肉100%で、つなぎを一切使っていません。
ということは、水分を保持する仕組みを手放しているということです。本来なら、より難しい条件になります。
それでも成立しているのは、別の方法で同じことを実現しているからです。
肉そのものの粘りを使う
つなぎの代わりになるのは、肉自身が持つ粘りです。
肉を挽くと、タンパク質が表面に出てきます。このタンパク質が、こねることで絡み合い、粘りを生みます。粘りが出れば、肉同士がくっつきます。
この粘りは、挽いてからの時間が経つほど失われていきます。だからこそ、挽きたてであることが条件になります。
毎朝挽いているという理由
ニクノトモシビでは、肉を毎朝店内で挽きます。市販のひき肉は使いません。
挽き肉は、挽いた瞬間から変化が始まります。表面積が一気に増えるため、空気に触れる面が広がります。時間が経つほど、風味も粘りも落ちていきます。
前日に挽いておけば楽になりますが、その楽をしないという判断です。当日の分を、当日の朝に挽く。この一点に手間を払っています。
手で成形するという工程
もうひとつの工程が、成形です。
ニクノトモシビでは、一つひとつ手で成形します。機械で型に流し込んで量産するという方法は採りません。
手で成形する意味は、力の加減にあります。強く握れば繊維がつぶれ、弱すぎればまとまらない。つなぎを使わない生地では、この加減が仕上がりを決めます。
機械では、この調整ができません。一皿ごとに人の手が入るということです。
粗挽きという設計
ニクノトモシビの牛タンハンバーグは、粗挽きです。
挽く粗さによって、食感は大きく変わります。細かく挽けば滑らかになりますが、噛んだときの弾力は失われます。
粗く挽くことで、肉の繊維が残ります。その繊維の間に、加熱で生まれた汁が留まるという構造になります。
細かく挽いた生地よりも、粗挽きのほうが汁を抱え込みやすいという理屈です。
炭火という条件
ニクノトモシビでは、各テーブルに炭火の鉄板が設置されています。
炭火の特徴は、遠赤外線による加熱です。ガスの火と比べて、表面を素早く焼き固めながら中まで熱を伝えやすいとされています。
表面が早く固まるということは、内部の汁が外に出にくいということです。焼き方としても、肉汁を保つ方向に働きます。
実際の口コミには「鉄板下の炭が絶妙な火加減でゆったりと食事が進められました」という声が寄せられています。
焼き方のポイント
肉汁を保つには、焼き方も関係してきます。
牛タンハンバーグは、鉄板に置いた後にスタッフが半分にカットしてくれます。粗挽きの弾力を活かすには、中までしっかり火を通すのがおすすめです。
ここで押さえておきたいのは、押しつぶさないことです。ヘラで押さえると、中の汁が出てしまいます。触りすぎず、火に任せるのが基本です。
A5ランク和牛ハンバーグはとても柔らかいため、お箸で4等分程度に切り分け、断面を軽く焼く程度に留めるのが向いています。ナイフは必要ありません。
お箸で割った瞬間
お箸で割った瞬間に汁が溢れ出すという場面は、この仕組みの結果です。
表面が焼き固まっていて、内部に汁が留まっている状態。そこに切れ目を入れることで、一気に流れ出します。
ナイフを入れる必要がないほど柔らかいというのも、つなぎを使っていないからこその性質です。肉だけで構成されているため、加熱によって肉本来の質感が出てきます。
使っている肉について
使っているのは、A5ランクの国産和牛と厳選した牛タンです。
A5というのは、日本の牛肉格付制度における最高位です。Aは可食部の割合を示す歩留等級、5は脂肪交雑や肉の色沢などを評価した肉質等級の最高ランクを意味します。
脂肪交雑が多いということは、脂が細かく入っているということです。加熱によってその脂が溶けるため、肉汁の量にも関わってきます。
牛タンの場合
牛タンは、他の部位とは性質が違います。
舌という部位は常に動いている筋肉ですので、繊維がしっかりしています。噛んだときの弾力があり、赤身の旨みと脂の甘さが同時に来ます。
牛タンは一頭から一本しか取れません。重さは一本あたり1.0kgから1.5kg程度です。この部位を100%でハンバーグにするというのは、相当な量を集めて成り立つメニューです。
メニューと価格
牛タン100%の牛タンハンバーグは、牛タン100g×2個。平日ランチ1,800円、土日祝とディナーは2,200円です。
牛タンとA5和牛を1個ずつ楽しめるセットは、平日ランチ2,500円、土日祝とディナーは2,900円。
A5和牛100%のA5ランク和牛ハンバーグは、A5和牛100g×2個で平日ランチ4,200円、土日祝とディナーは4,600円となっています。
いずれも1個のおかわりが無料で付き、ライス、スープ、サラダもセットです。ライスは8杯まで無料でおかわりできます。
肉汁をごはんで受ける
鉄板に落ちた肉汁は、そのままにしておくのが惜しいものです。
ごはんを少量のせて、肉汁を吸わせるという食べ方があります。セルフサービスコーナーにある出汁を加えれば、また違う味になります。
セットにはわさび、柑橘、大根おろしという3種類の薬味が付き、テーブルには塩こしょうとシャリアピンソース・特製ポン酢がセットされています。
ガーリックチップ、ケチャップ、出汁、卵も自由に使えます。卵はお一人につき1つ無料です。
家で再現できるのか
ここまでの仕組みを踏まえると、家庭での再現が難しい理由も見えてきます。
毎朝挽くという工程は、家庭用の機械では難しいところです。炭火の鉄板も、一般の家庭にはありません。
一方で、応用できる考え方はあります。こねすぎない。焼いている最中に押さえない。火を通しすぎない。この3つは、家庭でも意識できる点です。
誠実にお伝えしたい注意点
この記事で述べた肉汁の仕組みは、一般的な調理科学の知見と、公開されている店の情報をもとに整理したものです。店舗が調理の詳細すべてを公表しているわけではありません。
挽肉は中まで火を通すことが前提の料理です。肉汁を保ちたいからといって、加熱を控えることは避けてください。肉汁が透明になり、赤みが消えるのが目安です。
炭火で焼くスタイルのため、焼肉店と同じように煙の匂いが服に付く可能性があります。
店舗情報とアクセス
ニクノトモシビは群馬県伊勢崎市昭和町1689-4に位置し、20台分の無料駐車場を完備しています。ランチは11:00から14:30(ラストオーダー14:00)、ディナーは平日17:30から21:30、土日祝は17:00から21:30(ラストオーダー21:00)まで営業しており、年中無休です。
ネット予約は公式サイトから24時間受け付けており、当日の予約は電話のみの受付です。電話番号は0270-21-0358です。
よくある質問
つなぎがなくても崩れませんか。毎朝挽いた肉が持つ粘りによってまとまります。手で成形することで、力の加減を調整しています。
肉汁を逃がさないコツはありますか。焼いている最中に押さえないことです。ヘラで押すと中の汁が出てしまいます。
ナイフは必要ですか。必要ありません。お箸で切り分けられる柔らかさです。
まとめ|挽きたてと手の加減
肉汁は加熱によって作られるもの。それを留めるのは、挽きたての肉が持つ粘りと、手で成形するときの力加減、そして粗挽きという設計です。
ぜひ伊勢崎のニクノトモシビで、お箸で割った瞬間を確かめてみてください。仕組みを知った上で食べると、見え方が変わるはずです。
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