「ハンバーグ つなぎなし なぜ」「牛肉100% ハンバーグ 違い」と検索しているあなたは、つなぎを使わないハンバーグがどうやって形になるのか疑問に思っているのではないでしょうか。
群馬県伊勢崎市にある伊勢崎”唯一”のハンバーグ専門店「ニクノトモシビ」のハンバーグは、牛肉100%、つなぎを一切使わずに作られています。この記事では、それがなぜ可能なのかを解説します。
そもそもつなぎとは何か
一般的なハンバーグには、パン粉、卵、牛乳といったつなぎが使われます。これらは飾りではなく、明確な役割を持っています。
パン粉は肉汁を吸って保持し、卵は加熱によって固まることでタネをまとめ、牛乳はパン粉をしっとりさせて全体の口当たりを柔らかくします。つまりつなぎは、肉をまとめ、ジューシーさを保ち、食感を整えるという三つの仕事をしているわけです。
つなぎを使うもうひとつの理由
つなぎには、家庭や飲食店にとってもうひとつの利点があります。肉の量を抑えながら、ふっくらとしたボリュームを出せるという点です。
肉の使用量が減れば、当然コストは下がります。また、多少品質にばらつきのある肉でも、つなぎを加えることで食べやすくまとめることができます。つまりつなぎは、味を補い、コストを調整するための手段でもあるのです。
つなぎなしは何が難しいのか
では、つなぎを使わない場合はどうなるのでしょうか。
まず、タネがまとまりにくくなります。焼いている途中で崩れてしまうリスクが上がります。また、肉汁を保持する仕組みがないため、火の入れ方次第では中の水分が逃げ、パサついた仕上がりになりかねません。
そして何より、肉そのものの品質がそのまま出てしまいます。ごまかしが効かないということです。
挽きたてだからまとまる
つなぎなしを成立させる鍵が、肉の鮮度にあります。
肉は挽いた瞬間から酸化が進み、時間の経過とともに粘りが失われていきます。逆に言えば、挽きたての肉には、タンパク質が持つ本来の粘着性が残っています。この粘りがあるからこそ、つなぎを加えなくても肉同士が結びつき、形を保てるのです。
ニクノトモシビでは、肉を毎朝店内で挽いています。市販のひき肉は使用しません。この工程があるからこそ、つなぎなしという選択が可能になります。
手でこねるという工程
もうひとつ重要なのが、成形の方法です。ニクノトモシビでは、注文が入ってから一つひとつ手で成形しています。
機械による大量生産では、こね方の加減を細かく調整することができません。手で触れながら仕上げることで、肉の状態を確かめつつ、まとまりと食感のバランスを取ることができます。
挽きたての肉を、手で、注文のたびに。この三つが揃って初めて、つなぎなしのハンバーグが成立します。
作り置きをしない理由
注文が入ってから成形するということは、作り置きをしないということでもあります。
あらかじめ成形して置いておけば、提供は速くなります。しかし時間が経てば、せっかくの挽きたての粘りは失われていきます。つなぎなしで勝負する以上、この工程を省略することはできません。
手間をかけているというより、この作り方を選んだ以上そうするしかない、という表現のほうが正確かもしれません。
味わいはどう変わるのか
つなぎを使わないハンバーグは、食べたときの印象が明確に違います。
まず、肉の味が濃く感じられます。パン粉や牛乳による緩衝がない分、肉そのものの風味がダイレクトに伝わります。また、噛んだときの手応えも変わります。ふわりとした均質な食感ではなく、肉の粒立ちを感じられる仕上がりになります。
ニクノトモシビでは、A5ランクの国産和牛と厳選した牛タンを使用しています。良い肉を使うからこそ、それを覆い隠さない作り方に意味が生まれます。
小麦・卵・乳を使っていないという事実
つなぎを使わないという選択には、副次的な効果もあります。パン粉、卵、牛乳を使用していないということは、小麦・卵・乳を原材料として加えていないということでもあります。
ただし、飲食店の厨房では同じ空間で他の食材も扱われます。アレルギーをお持ちの方は、来店前にスタッフへ直接ご相談ください。ソースや薬味、セルフコーナーのアイテムについても、あわせて確認されることをおすすめします。
焼き方も設計の一部
つなぎなしのハンバーグは、火の入れ方が仕上がりを大きく左右します。だからこそ、ニクノトモシビでは各テーブルの鉄板で、お客様自身が焼き加減を決めるスタイルを採用しています。
牛タンハンバーグは、鉄板に置いた後にスタッフが半分にカットしてくれます。粗挽きの弾力を活かすため、中までしっかり火を通してから好みに調整しましょう。
A5ランク和牛ハンバーグはとても柔らかいため、お箸で4等分程度に切り分け、断面を軽く焼く程度がおすすめです。霜降りが多い分、火を入れすぎると脂が落ちてしまいます。
価格との関係
つなぎを使わないということは、肉の量をそのまま使うということです。コストを下げる手段を放棄しているとも言えます。
それでも牛タンハンバーグは平日ランチ1,800円、A5ランク和牛ハンバーグは平日ランチ4,200円という価格で提供されています。これを支えているのが、券売機によるセルフオーダーシステムです。接客にかかる人件費を抑え、その分を食材の品質に還元するという方針が明確に示されています。
削る場所と守る場所が、はっきり分かれているということです。
ごはんとの相性が良くなる理由
つなぎを使わないハンバーグは、白ごはんとの相性も変わってきます。
パン粉が肉汁を吸い込まない分、切ったときに流れ出る肉汁の量が印象的になります。その肉汁がごはんに落ちて染み込むという食べ方は、つなぎなしだからこそ際立つ楽しみ方です。
ニクノトモシビではライスを8杯まで無料でおかわりできます。肉汁を含んだごはんを味わいながら、薬味やソースで表情を変えていく。肉と米という組み合わせを前提に設計されているのが伝わってきます。
家庭では真似しにくい作り方
家庭でハンバーグを作る際、つなぎを入れるのが一般的です。これは決して手抜きではなく、市販のひき肉を使う以上、合理的な選択だからです。
挽いてから時間が経ったひき肉には、まとめるための粘りがあまり残っていません。だからこそ卵やパン粉が必要になります。つまり、つなぎなしという作り方は、毎朝肉を挽ける環境があって初めて選べる方法ということです。
家では再現しにくい一皿を外で味わう。専門店に足を運ぶ意味は、こういうところにあるのかもしれません。
店舗情報とアクセス
ニクノトモシビは群馬県伊勢崎市昭和町1689-4に位置し、20台分の無料駐車場を完備しています。ランチは11:00から14:30(ラストオーダー14:00)、ディナーは平日17:30から21:30、土日祝は17:00から21:30(ラストオーダー21:00)まで営業しており、年中無休です。
よくある質問
つなぎがなくても崩れませんか。挽きたての肉が持つ粘りによってまとまります。毎朝店内で肉を挽き、注文が入ってから手で成形しているためです。
つなぎがあるハンバーグとどう違いますか。肉の味がダイレクトに感じられ、粒立ちのある食感になります。ふんわり均質な食感とは異なる仕上がりです。
アレルギーがあるのですが利用できますか。パン粉・卵・牛乳は使用していませんが、厨房では他の食材も扱っています。来店前にスタッフへご相談ください。
なぜ注文が入ってから成形するのですか。あらかじめ成形しておくと、挽きたての肉が持つ粘りが失われていくためです。つなぎなしで仕上げるには欠かせない工程です。
まとめ|工程が味を決めている
挽きたての肉、手による成形、注文後の調理。つなぎなしという選択は、この三つの工程があって初めて成立します。
ぜひ伊勢崎のニクノトモシビで、牛肉100%のハンバーグを味わってみてください。なぜこの作り方にこだわるのか、一口食べれば理由が伝わるはずです。