A5和牛の脂は重いのか|脂が苦手な人のための選び方と食べ方

「A5 和牛 脂 苦手」「和牛 重い 食べられない」「霜降り 脂っこい」と検索しているあなたは、高級な和牛が自分に合うかどうかを気にしているのではないでしょうか。

A5ランクの和牛と聞くと、良いものだと分かります。しかし脂が多いイメージがあり、途中で飽きるのではないかと不安になる方もいるでしょう。

群馬県伊勢崎市にある伊勢崎”唯一”のハンバーグ専門店「ニクノトモシビ」のメニューを例に、脂への向き合い方を整理します。

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A5とは脂の多さを示す等級です

まず、A5という表記の意味を押さえておきます。

Aは可食部の割合を示す歩留等級、5は肉質等級の最高ランクを意味します。肉質等級は、脂肪交雑、肉の色沢、肉の締まりときめ、脂肪の色沢と質という4項目で判定されます。

このうち脂肪交雑というのは、赤身に脂が細かく入っている度合いです。いわゆる霜降りの程度を示しています。

つまりA5というのは、脂が多く入っていることを含む評価だということです。脂が苦手な方が不安を感じるのは、理由のあることです。

ただし、脂の質が問題です

ここで押さえておきたいのが、脂の量と脂の重さは別の話だという点です。

和牛の脂の特徴として、融点が低いという性質が知られています。融点とは、固体から液体に変わる温度です。

鳥取県の資料では、オレイン酸の融点が16度と低く、含有量が多いと口溶けが良くなるとされています。家畜改良の資料でも、オレイン酸などの一価不飽和脂肪酸を多く含む脂肪は低い温度で溶けるため、口当たりが良いと説明されています。

口の中の温度より低い

山形県の品評会資料には、分かりやすい基準が示されています。

口溶けの良さの目安として、口の中の温度である34度程度より低い融点であることが挙げられています。出品牛23頭の平均では、融点が約26.2度だったとされています。

つまり、良質な和牛の脂は口の中に入れた時点で溶け始めるということです。

溶ける脂と、溶けずに残る脂。この違いが、重く感じるかどうかを決めています。

脂が苦手な方は牛タンを

とはいえ、理屈を聞いても不安は残るものです。

その場合は、A5和牛を選ばないという選択があります。ニクノトモシビには牛タン100%のメニューがあります。

牛タン100%の牛タンハンバーグは、牛タン100g×2個。平日ランチ1,800円、土日祝とディナーは2,200円です。

舌という部位は常に動いている筋肉ですので、繊維がしっかりしています。噛んだときの弾力があり、赤身の旨みが前面に来ます。

A5和牛のとろけるような食感とは、正反対の性質です。

粗挽きという設計

ニクノトモシビの牛タンハンバーグは、粗挽きです。

細かく挽けば滑らかになりますが、噛んだときの弾力は失われます。粗く挽くことで、肉の繊維が残ります。

噛んで食べるという感覚が強いため、脂の印象が前に出てきません。脂より肉そのものを味わいたい方に向いています。

まず半分だけ試すという方法

A5和牛が気になるけれど不安という方には、もうひとつの選択があります。

牛タンとA5和牛を1個ずつ楽しめるセットです。平日ランチ2,500円、土日祝とディナーは2,900円です。

A5和牛が100g分だけ入っている構成ですので、合わなかった場合でも牛タンで食事が成立します。

逆に気に入れば、次回はA5和牛100%のメニューを選べばいいという判断になります。

A5和牛100%という選択

食べ比べて気に入った方には、A5ランク和牛ハンバーグがあります。

A5和牛100g×2個で、平日ランチ4,200円、土日祝とディナーは4,600円です。1個のおかわりが無料で付きますので、実質300gになります。

A5ランクの和牛を300g、つなぎなしで食べるという内容です。

つなぎを使っていません

脂の話をするうえで、押さえておきたい点があります。

ニクノトモシビのハンバーグは牛肉100%で、パン粉・卵・牛乳といったつなぎを一切使っていません。

一般的なハンバーグには、つなぎのほかに油や調味料が加えられることもあります。それらが重さの原因になることもあるでしょう。

ここでは肉だけですので、感じる脂は肉そのものの脂ということになります。

炭火で焼くと脂が落ちます

これが最も実用的な点です。

各テーブルには炭火の鉄板が設置されており、自分好みの焼き加減に仕上げます。

焼いているうちに、溶けた脂は鉄板へ落ちていきます。しっかり火を通せば、その分だけ脂が落ちるということです。

焼き加減を自分で決められるということは、脂の落ち具合も自分で調整できるということになります。

焼き方のポイント

牛タンハンバーグは、鉄板に置いた後にスタッフが半分にカットしてくれます。粗挽きの弾力を活かすには、中までしっかり火を通すのがおすすめです。

A5ランク和牛ハンバーグはとても柔らかいため、お箸で4等分程度に切り分け、断面を軽く焼く程度に留めるのが向いています。ナイフは必要ありません。

脂が気になる方は、もう少し長く焼くという選択ができます。切り分けたうえで断面をしっかり焼けば、脂が落ちながら火も通ります。

初めての方にはスタッフが焼き方を丁寧にレクチャーしてくれますので、相談してみてください。

薬味で脂を切る

もうひとつの対策が、薬味です。

セットにはわさび、柑橘、大根おろしという3種類の薬味が付きます。

この3つは、いずれも脂を切る方向に働きます。わさびの辛み、柑橘の酸味、大根おろしのさっぱりした風味。脂の重さを感じにくくしてくれます。

テーブルには塩こしょうとシャリアピンソース・特製ポン酢もセットされています。ポン酢は酸味がありますので、こちらも脂を切る選択肢になります。

大根おろしと柑橘を多めに

具体的な使い方をご紹介します。

A5和牛ハンバーグを4等分したら、1切れ目は何も付けずに食べてみてください。それで重いと感じたら、2切れ目は大根おろしを多めに添えます。

3切れ目は柑橘を絞ってみてください。酸味が加わることで、印象が変わります。

4切れ目は塩こしょうやポン酢で。このように進めていけば、最後まで食べ切れるはずです。

ガーリックチップという選択

セルフサービスコーナーには、ガーリックチップ、ケチャップ、出汁、卵が用意されており自由に使えます。

ガーリックチップの香ばしさが加わると、脂の印象より香りの印象が前に出てきます。方向を大きく変えたいときに有効です。

出汁を使うのも手です。鉄板に落ちた脂と出汁を合わせ、ごはんにかけるという食べ方もできます。

卵はお一人につき1つ無料で、追加の購入も可能です。

ごはんと一緒に食べる

脂が重いと感じる理由のひとつに、肉だけを続けて食べることがあります。

どのメニューにも、ライス、スープ、サラダが付いてきます。ライスは8杯まで無料でおかわりできます。

肉とごはんを交互に食べるだけで、脂の印象は和らぎます。サラダから食べ始めるのも効果的です。

逆に、ごはんを減らしてほしい場合はスタッフに伝えれば調整してもらえます。

量の調整もできます

おかわりハンバーグは、食べないという選択ができます。

2個を食べ終えてから焼く流れですので、お腹の具合を見てから判断できます。無理に300g食べる必要はありません。

ディナーの焼きすきの場合

ディナータイム限定で、牛タン100g・和牛100g・A5和牛肩ロース3枚の焼きすきがセットになったメニューがあります。価格は3,900円、デザートセット付きなら4,500円です。

肩ロースは、脂と赤身のバランスが良い部位とされています。すき焼きに使われることが多い部位でもあります。

割り下を使い、卵を絡めて食べるという方法ですので、脂の印象は和らぎます。卵が脂を包むという形になります。

一頭ごとに選んで仕入れています

脂の質は、個体によって異なります。

ニクノトモシビでは、産地やブランドの名前ではなく一頭ごとの状態を見て選ぶという仕入れを行っています。

店内には、南九州連合枝肉共励会で最優秀賞を受賞した一頭を落札した際の楯が飾られています。生産者は鹿児島県の株式会社高崎ファーム、銘柄は北さつま高崎牛です。この肉は実際にお客様へ提供されました。

誠実にお伝えしたい注意点

この記事で紹介した融点やオレイン酸に関する数値は、自治体や関係団体が公開している一般的な情報をもとにしています。ニクノトモシビで使用している肉の脂肪酸組成や融点を示したものではありません。

脂の感じ方には個人差があります。体質的に脂を受け付けない方は、牛タン100%のメニューをご検討ください。

食事制限を受けている方や、食材について気になる点がある方は、来店前にスタッフへご相談ください。

炭火で焼くスタイルのため、焼肉店と同じように煙の匂いが服に付く可能性があります。

店舗情報とアクセス

ニクノトモシビは群馬県伊勢崎市昭和町1689-4に位置し、20台分の無料駐車場を完備しています。ランチは11:00から14:30(ラストオーダー14:00)、ディナーは平日17:30から21:30、土日祝は17:00から21:30(ラストオーダー21:00)まで営業しており、年中無休です。

ネット予約は公式サイトから24時間受け付けており、当日の予約は電話のみの受付です。電話番号は0270-21-0358です。

よくある質問

A5和牛は脂っこいですか。A5は脂肪交雑を含む評価ですが、和牛の脂は融点が低いとされています。気になる場合は長めに焼くと脂が鉄板へ落ちます。

脂が苦手でも食べられるメニューはありますか。牛タン100%の牛タンハンバーグがあります。粗挽きで弾力があり、赤身の旨みが前面に来ます。

脂を切る方法はありますか。わさび、柑橘、大根おろしという3種類の薬味が付いてきます。特製ポン酢も脂を切る選択肢です。

まとめ|焼き方と薬味で調整できます

A5は脂の多さを含む評価ですが、和牛の脂は融点が低いとされています。それでも気になるなら、長めに焼く、薬味で切る、牛タンを選ぶという3つの手があります。

ぜひ伊勢崎のニクノトモシビで、自分に合う食べ方を探してみてください。焼き加減を自分で決められるのが、この店の強みです。